2019年度 記念文集

馮 彦傑

馮 彦傑 ヒョウ ゲンゲツ

2017年の夏、淡江大学日本語学科に入ったという事実を知った私は「必ず日本に留学する」と心の底から決めた。 「せっかく日本語学科に入ったから、留学に行かないと勿体ないじゃないか」と思い、大学に入ってから、 日本語を一生懸命勉強した。ゼロから始まる私は他のクラスメイトと違って、 日本語の基礎は全くないため、勉強中でたまに壁に突き当たったこともあるが、 それぞれを乗り越えて、ついに2019年の夏にその夢が叶った。

2019年の10月1日、その日の記憶がまざまざと蘇る。 私は朝早く家族とあいさつをして、日本への飛行機に乗った。その時から、私の留学生活が始まった。 横浜にいる期間は本当に楽しくて、思ったより素敵な日々を過ごした。 初めて横国に着いた時も、初めて105のメンバーたちが開催したイベントに参加した時も、 初めて横国で出会った友達と3泊4日の旅に行った時も、全てが素晴らしすぎて、 一生忘れられない思い出になった。

楽しい時間はあっという間に過ぎていくように、まだ半年ぐらい残っている留学生活は、 新型コロナウイルスのせいで強制的に終わらせてしまった。日日プログラムの学生はすごく勇敢で、 厳しい状況を恐れず、どうしても日本で残りの春学期の学業を疎かにするつもりはないという気持ちを抱えて、 何度も家族と相談したり、自分で考えたりしたが、結局コロナの影響と学校のご心配で、 帰らなければいけない場合になって、とっても残念ながら、せめてオンライン授業の資格を得て、 日本にいられない代わりの償いとも言えるかもしれない。

私にとって、横浜にいる時間はただの思い出ではなく、かけがえのない経験で、 将来に役立つ宝物であると思う。この1年間の日本留学はパーフェクトとは言えないが、 今までの出来事、出会った人達はきっと私の力になり、そしてより良い自分が生まれる。 いつかコロナが収まったら、新しい目標―「日本で働くこと」を目指しているので、 今の私はさらに自分の能力を磨いて、極めると、また日本に行く日も必ずやってくるだろう。

ページの先頭へ