華東師範大学ショートプログラム報告2012

報告

 2012年10月22日から28日の日程で華東師範大学のショートステイが行われました。今年度は、日本語主専攻に加え、中国における日本語第ニ専攻生も参加し、合わせて7名が来日しました。受け入れ生は、各日本語レベルに合った日本語授業や、国際交流科目、他学部のゼミに出席し、世界各地からの留学生や日本人学生と交流しながら日本の授業を受講しました。また、スタディーツアー、部活見学を通して、横浜の文化や歴史、学生生活に触れるという体験をしました。最終日には、本学主催のホームカミングデーに開催された、全留学生を対象としたスピーチ大会にて、ショートプログラムの成果を日本語で発表しました。短い期間でしたが、本プログラムのこれらの活動を通し、参加した7名のほとんどが今後日本への長期留学を考えるに至っており、当初のプログラムの目的であった将来の日本留学の動機を高め、長期的観点からの人的交流のシーズを作ることができたと思われます。このプログラムを遂行するにあたり、多くの方々にご協力いただきました。この場を借りて御礼申し上げます。 

横浜国立大学留学生センター
奥野由紀子


ショートプログラム参加の華東師範大学の学生のみなさん

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教育人間科学部学生による日本文化紹介


成果発表

 YNU日本語スピーチ大会2012の審査の間には、華東師範大学の7名による、成果発表がなされました。「今日本人に伝えたいこと」というテーマで、日本語第二専攻(新規受け入れ)の宋李娜さん、江師雁さんによる「中国方言の面白さ」、日本語主専攻3年生の于京澤さん、朱樹文さんによる「中日の大学生の部活動について」、日本語主専攻4年生の銭添さん、張鹆さん、趙呈穎さんによる「中国における日本語学科の大学生活」の発表がありました。


成果発表会

受け入れ学生の感想

 今回のショートプログラムに参加できたことを本当にうれしく思っています。一週間は短かったですが、毎日いろいろなことが体験できて、たくさんの思い出を作ることができました。
 将来は日本に留学することを考えており、今回のチャンスを利用して、事前に日本の大学の雰囲気を感じたいと思い、このプログラムに参加しました。日本に留学したいということは、日本語の勉強を始めてからずっと抱いている夢です。将来は日本語に関する仕事をしたいと思っていますが、今年の夏休みに実際日本でインターンシップをしてみて、自分にはまだ足りないところがたくさんあることがわかりました。例えば、中国でいくら勉強しても日本語をしゃべるチャンスが少ないので、日本語の聞き取りや会話能力がなかなか上達しません。それで、日本に留学してもっと勉強する必要があると思いました。
 今回の来日は2回目ですが、日本の大学は初めてです。横浜国立大学のキャンパスは緑が多くてとても落ち着いた雰囲気が感じられました。そして、建物の中で特に図書館はとてもきれいでした。以前から日本の大学に憧れていましたが、なかなか実際に体験するチャンスはありません。ですから今回の横浜国立大学での交流を非常に楽しみにしていました。そして、実際に日本人の大学生と一緒に授業を受けて、彼らの真面目な様子に感心しました。日本の大学生はみんな静かで、ちゃんと先生の話を聞いていました。英語の授業では、日本人の大学生の英語能力にも驚きました。また、授業の後、多くの学生が部活動に情熱を傾ける様子にも感動しました。暗くなっても、運動場では野球部の学生がまだ練習していて、教室の前ではコーラスの学生が一緒に歌っているのを見ました。彼らの様子も見て、自分にもやる気が出てきました。日本の大学生は私たち中国人の大学より、充実した大学生活を送っていると思いました。さらに、横浜国立大学の留学生センターでは国際的な雰囲気が感じられました。いろいろな国の学生と交流できて非常にいい経験になりました。
 この一週間は大学の見学だけではなく、一日のスタディツアーで横浜の町も満喫しました。横浜開港記念館や昔の外交官の家を見学して、横浜の歴史だけではなく、日本の近代史も知ることができました。以前教科書でしか知ることができなかった日本の歴史を実際に自分の目で見ることができ、非常に面白く印象深かったです。横浜は本当におしゃれな町だと思いました。
 今は大学4年生ですが、卒業後また日本に留学したいと思うので、今回のショートプログラムは私にとって非常に有意義でした。実際に日本の大学生と交流して、日本人の先生の授業を受けてから、自分はどのように頑張ればいいのかということもはっきりわかるようになった気がします。これから自分の目標に向かって頑張らなければならないと思います。

華東師範大学日本語学科四年 趙呈穎

他の受け入れ学生の感想

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